Johor Japan Football Gallery(2017-2018)/EXHIBITION_EVENT
ジョホールバルは、シンガポールの国境沿いに位置するマレーシアで2番目の都市である。
この場所でサッカー日本代表は1998FIFAワールドカップ初出場を決めた。
その「ジョホール・バルの歓喜」から20周年を記念してこの計画が始まった。
当時の使用されたスタジアムの一部を改修し、ギャラリーを作る計画である。
このギャラリーは”JAPAN SIDE GALLERY”と”JOHOR SIDE GALLERY”の二つの展示室がある。
“JAPAN SIDE GALLERY”はメインの展示室になり、様々なイベントや展示に対応できるように、
天井高を可能な限り高くパンチングメタルの天井とすることで、開放的なギャラリーとした。
天井の奥にうっすらと既存のスタジアムの躯体が見えるようにベース照明を間に計画した。
“JOHOR SIDE GALLERY”は、既存の設備ルートに加え、増設の設備ルートも兼ねているため、
天井高を抑え、”JAPAN SIDE GALLERY”を囲うように通路型の展示室とした。
“JAPAN SIDE GALLERY”の記念展示は試合のハイライトに合わせて写真を配置し、
順路を巡りながら、当時の記憶が湧き上がってくるように計画した。
このギャラリーは展示だけではなく、様々な講演やイベントに使われる。
20年前の記憶を巡りながら、文化やスポーツの交流を通して、
日本とジョホールバルの架け橋になってくれればと思っている。
建築設計(内装)、設備設計(基本・実施設計、工事監理)、展示・会場構成、照明計画
敷地:ジョホールバル/マレーシア
用途:ギャラリー(展示室)
面積:133㎡
設計:工藤浩平(工藤浩平建築設計事務所)
外装:宮前陽(アートディレクター)
施工:Joho Creativist
設計期間:2017.12
竣工:2018.1
写真:工藤浩平建築設計事務所
動画編集:Joho Creativist